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はりねずみ通信

兵庫県姫路市にあるかない動物病院。
椎間板ヘルニアの治療であるPLDDや腹腔鏡手術などの低侵襲治療に力を入れています。
<< 見方がかわる | main | 昨日の手術より >>
厳しく教えられたこと
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     ヒヒ(霊長類、猿)の社会は、ヒト社会と相当似ているそうである。
    とりあえずの食物は棲んでいる山の中にあるし、外敵も少ない。だから、多くの時間を集団の中のコミュニケーションに使う。ボスを中心としたヒヒ社会は、まさに「人間関係」が渦巻いているのである。

    若いヒヒは、集団の中では力が弱い。より上位のヒヒに社会性を教えられる。時には力でねじ伏せられたり、攻撃されたりもする。それは、彼らにとってストレスになっているが、「力を蓄える」時期でもある。

    私は大学を卒業した後、勤務医として働き始めた。私がはじめての勤務医だったこともあったかもしれない。院長は相当厳しく、私を教育した。
    その頃、私は自分が本当に小動物の臨床に向いているか、確信がなかった。牛や豚を扱う大動物臨床に進むべきか、はたまた発展途上国へ出向いて、現地の人のために働くのか、などと漠然とした考えで働いていたように思う。

    そういう中途半端な考えで仕事をしていたので、何事もうまくいかなかった。
    3年間の勤務医の間、叱られっぱなし、と言ってもいい。いま考えても相当ストレスの多い時期だった。思えば、院長もきっと大変だっただろう。
    3年目に入った頃、ようやく腹が据わって、小動物臨床に進むことに決めた。迷いがなくなってからは、「ずいぶんかわったね」と言われるほど、自分自身にも変化が起きた。

    では、あのモラトリアムな、叱られ続けた日々は無駄であったのか。
    今考えると、ヒヒ社会での若ザルと同様、力を蓄える時期だったと思う。
    あそこで耐えていなかったら、いまはなかった。今でははっきりそう言える。そういう期間は必要だったのである。

    院長は時に理不尽な叱り方をした。
    「腹立ちまぎれに叱ってるんじゃないか」
    と思うほど。考えてみれば、何考えてるかわからない若造と一緒に仕事をしているので、腹が立っても当然かも。
    ひとつだけ一貫していたのは、動物に対してはいつも真剣だった、ということ。
    その真剣さは、いまも引き継いでいると思う。


    若い時期のストレスはつきもの、というと、今の若い人はついてこないだろうか。
    でも、厳しい時期が、後の飛躍につながることもある。
    がんばって。


    うすめ

    | エッセイ | 06:45 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
    先生の このお話を読みながら朝から頑張って今日もやろう!と思いました
    ひとまわりしてから、今の仕事につき、若い人と一緒に働き、今でも私は、迷惑をかけたり、わからないこと、うまくいかないこともあり、悔しい気持ちや、挫折しながらの日々。
    いまは、とても苦しいけど、無駄ではない!頑張ろうと、朝からありがとうございました
    では、仕事につきます。

    ももちゃんは、元気(笑)相変わらずの癒しです。
    | もも | 2014/12/11 8:06 AM |

    ももさん、一生懸命取り組むからこそ、うまくいかないことがあったり、悔しい気持ちも起きます。いまは決して無駄ではありません。きょうもがんばりましょう!
    | かない | 2014/12/12 7:06 AM |










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