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はりねずみ通信

兵庫県姫路市にあるかない動物病院。
椎間板ヘルニアの治療であるPLDDや腹腔鏡手術などの低侵襲治療に力を入れています。
<< 低侵襲治療2(外科侵襲について) | main | 佇まいだけで >>
低侵襲治療3(病と戦うという思想)
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 私に腹腔鏡外科の基礎を教えて下さった山形基夫先生は、腹腔鏡手術の本質的な意味について、過去にこんなレクチャーをされた。

人の医学では、たとえば胃がんを例にとると、ステージの進んだ進行がんに対しては、次のようなアプローチがなされてきた。
「がんの摘出・リンパ節郭清・抗がん剤治療」という手順である。
近年、外科手術のテクニックやさまざまな手術器具の発展により、非常に洗練された手技を用い手術が行われるようになった。腹腔鏡も利用された。

ところが、大規模な調査によると、このような手順を踏んだ患者さんと、治療をせずに経過を見た患者さんとでは、生存率に差がなかったのである。

つまり、がんは転移がはじまり全身的な疾患へ移行すると、外科治療でコントロールするのが困難になるのだ。よく知られた事実ではあるが、客観的なデータで、これが明らかにされた。

すなわち、がん治療の神髄は局所にある、ということ。
早期に発見して、転移がはじまる前の状態でのみ、外科治療の利点が発揮される。
「そのなかで、究極の局所治療が、腹腔鏡手術なんだ」
山形先生はレクチャーで、そう語っておられた。

がんや病気などを駆逐する。
治療のアプローチに関し、人間は「病の原因を排除する」「病巣を根こそぎ取り去る」というように、悪者退治に邁進しようとする。
椎間板ヘルニアがそこにあれば、取り去る。臓器に異常があれば移植する。
実はそういった行為は、人間が頭の中で考えたストーリーに過ぎない。
体に負担が大きな手術をして、劇的に治癒したひとのストーリーを聞くと、人間が病気を覆したという感慨がわく。

でも本来は、多くのケースでその手術が有効だったか、客観的に調査しなければならないだろう。原因を取り除いて、ほんとうに病気がよくなったか・・。

もしかしたら、医学というものは傲慢で、多くの手術しなくて済む患者に手術を施してきたかもしれない。先の胃がん手術の話のように、後年になって正しい評価がされる場合もある。

ということは、現在人間の頭で考えて「正しい」と思われている治療に、もっと謙虚な視点を持つ必要がある。
ある侵襲性の高い治療が提唱されたとき、後年それが否定されたら、傷ついてきた患者さんはどうなるのか。


だからこそ、低侵襲に治療を行うことは必須なのだ。
動物に対しては、なおさら、である。


ぽえむふう



| 低侵襲治療 | 05:41 | comments(7) | trackbacks(0) | - | - |
先生の治療に対する思いを感じる、「低侵襲治療」シリーズの記事ですね。

動物は話せない分、人間が日々の様子をよくみてあげないと!というのは普段から思いますが、この先手術をした方がいいかどうか・・・という状況になった時、くうちゃんの事を一番に考えてあげないとというのはわかってても、私の自己満足で治療方法を決定してしまいそうです・・・
先生、そんな時はくうちゃんの身になって考えるように、私に言って下さいね。冷静さを失ってしまいそうです・・・

吸入、朝晩にしてからくうちゃんの咳、治まってるようです。いつも、いろいろとありがとうございます。
| くうちゃんママ | 2013/07/03 12:38 PM |

木曜日 ミミ レーザーにつれて行きます。

その時に胴囲の(一番太い部分と一番細い部分)サイズを測らせていただけないでしょうか?
トイレの補助のハーネスを購入したいと思っています。

よろしくお願いします。

ミミは、後ろ足も踏ん張れなくなっています。
でもトイレには行こうとしています。
| モック | 2013/07/03 1:22 PM |

 日本のがん治療は手術優位だ。抗がん剤も多く使用してきた。一方、放射線は「それでも効かないからやってみようか」という治療だった。とがんセンターの医師が講演されています。
そこで、放射線治療を市民に知ってもらおうと、10年前から「市民のためのがん治療の会」を日本医学放射線学会専門医の先生が始められた。
がん検診の受診率は、先進国の中で日本だけが低い。医療は医者もかかわるが、患者さんにも積極的に自分の体を守る努力が求められている。

今まではがん医療は「説明と同意」でしたが、これからは「説明と選択」の時代になってきています。
えらい先生にすべてお任せしますというのではなく、情報をもって医者と話し合い、自分で治療法を選択する。自分はまだ若いし元気だからもっと先のことと思わず、自分の死生観を持つ時間も大切かなと思います。
| ルビーママ | 2013/07/03 3:04 PM |

先生、遅くまでのOPお疲れ様でした。おかげさまで、ちびは元気で早速お野菜を食べてます。これからも、よろしくお願いいたしますo(^▽^)o
| ちびうさママ | 2013/07/03 10:48 PM |

くうちゃんママさん、獣医がいくつかのメニューを出し「どうしますか」と聞くのでなく、私たちが培ってきた文化と、飼い主さんの文化をどうフュージョンさせるか、が大切なのだと思います。だから、この先手術が必要になったときも、信頼関係を礎に、一番よい方法を選びましょうね!

モックさん、サイズ測りますね。介護のための補助具はいろいろな種類があります。どんなものがいいのか、相談に乗りますよ。明日は検査ですね。がんばりましょう!

ルビーママさん、放射線科医のおはなし、きっとよかったのでしょうね。いまはいろいろな治療の選択肢があるので、選ぶのもたいへんです。そのとき、やっぱり医師との信頼関係が必要でしょうね。

ちびうさママさん、昨日はお待たせしてしまいすみませんでした。
ちびちゃんが元気でよかったです。ウサギの歯切りは得意なんです(笑)。
また、調子が悪くなったらおしえてくださいね。




| かない | 2013/07/04 6:11 AM |

昨日は アキレスの治療 有難う御座いました!
早くしなければと 思いながら
アキレスには 申し訳ないと思いなが
本当に 有難う御座いました!
| アキパパ | 2013/07/04 6:31 AM |

アキパパさん、今回は治療できてよかったですね!
昨日はお待たせしてしまい、すみませんでした。

| かない | 2013/07/04 6:50 AM |










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