ちょっと人に頼まれ、家具を何点か準備することになった。
そこで、先日の土曜日、神戸のIKEAに行った。
スウェーデンの家具メーカーで、世界展開している。比較的購入しやすい価格で、デザインがいい・・。そういうことは知っていたが、行くのは初めてだった。
ポートライナーを降りると、大きな駐車場と倉庫のような建物がある。本来殺風景な外観のはずだが、濃紺と黄色という組み合わせで塗装されていて、すっきりとしたイメージである。
中に入ると、IKEAでの商品の購入方法が表示してあった。
自分で家具を選び、紙に鉛筆で書いて、倉庫へ取りに行く。
そのアイディアはおもしろい。ちょっとゲームのような感覚で、家具を見ていった。
ダイニングテーブルと椅子4脚で1万円台(これは特価品なのだが)など、価格はかなり安く、木の質感もよい。素朴なデザインなので、長く使っても飽きないだろう。いろいろ見て回るのは楽しかった。北欧のデザイン、という一つのコンセプトがあるので、いくつかの家具を組み合わせても合いやすいのが、IKEAの魅力かもしれない。
購入を決めると、倉庫に取りに行く。
何列の何番目かが書いてあるので、そこへ行き、梱包された家具を架台に載せ、レジに進むのだそうだ。ものすごく大きな家具の場合は、スタッフが手伝ってくれる。ただし、それは有料。
つまり、お客さんにスタッフの一部になってもらい、人件費を削減して、価格を下げようという戦略である。実際、お客さんの数に対するスタッフ数は、とても少なかった。
でも、スタッフのほとんどは若い人であったが、とても訓練されていて、用件をテキパキとこなしている。世界でこれほど売れる理由がわかるような気がした。
ただし、IKEAはやっぱり若い人が行くところ、という印象である。
「今度引っ越すから、家具を揃えたい」
という人が、友だちをたくさん呼んでIKEAに買いに行く。わいわい選んで、倉庫から積み出し、車で持ち帰る。
そういうイメージだ。
今回、小さいがソファーを頼まれていたので、倉庫に行き、とても持てない重さの箱の前で、
「これ、架台に載せて、レジに運ぶの?」
と、一瞬途方に暮れた。(結局はスタッフに頼むことで、問題はなかったが)
まあ、ちょっと、異文化体験で、おもしろくはあった。また行くかも。