2011.01.25 Tuesday
祝祭日
日経新聞の夕刊に、祝祭日のありかたについて、さだまさしが寄稿していた。
国の方針で、「成人の日は、1月の第二月曜」というふうに祝祭日が設定されるようになった。
そのため、成人式が何日か、体育の日がいつなのか、簡単には思い出せなくなってしまった。
「日」というのは大切なものだ。
そのような内容だった。
私もそう思う。
心に残したい「日」は、何年の何月何日、と覚えるのが普通である。
××年の△月、第○月曜・・と覚える人は、まれであろう。
今年成人した人は、10年後、何人のひとがその「日」を覚えているだろうか。
国民の休暇、という意味ではよい政策なのかもしれない。
連休が増えて喜ぶ人も多いだろう。
ただ、私の場合は、頻繁に月曜の祝祭日があると、困っていた。
当院は、土曜日午後と日曜日が休診である。
そして、手術件数の増加で、水曜日を手術日にした。
すると、どうなるか。
月曜が休みだと、動物が週末に体調を壊した場合、火曜日まで待たなくてはいけない。
しかも、火曜日を逃すと、水曜日は休診である。
こんな不親切な動物病院はないであろう。
そういう理由で、現在は祝祭日の診察を行うことにしたのである。
そう決断したのも、祝祭日そのものが、いまや記念日ではなく、機能的な日になってしまったことも影響している。つまり、愛着がない。
もう、祝祭日は「記憶にとどめたい記念すべき日」、ではなくなってしまった。
先日の学会会場はなんとダイエー。
雛人形売り場を抜けると、立派なセミナールームがある。
会場はとてもよかったが、一日中「おだいりさーまとおひなさまー」という、あのメロディーが聞こえてくるのが、苦しかった。
思ったのは、店員の人の耳の心配である。