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はりねずみ通信

兵庫県姫路市にあるかない動物病院。
椎間板ヘルニアの治療であるPLDDや腹腔鏡手術などの低侵襲治療に力を入れています。
しっぽのカビ
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     Oさんのマルチーズ、マルちゃん(仮名)の尻尾の毛が抜けて、皮膚炎を起こしている。
    かゆくて激しく咬んだようで、腫れあがっていた。
    皮膚の検査を行う。
    毛を何本か抜いて、KOH液で処理し顕微鏡で観察すると、真菌(糸状菌=かび)が検出された。
    かゆくて咬んでいるうち、細菌感染をおこして腫れているようである。

    「Oさん、カビの皮膚炎ですよ。」
    ふつう、私が飼い主さんにそう言うと、「え?」と驚く方が多い。
    ところが、Oさんの反応は違っていた。
    「やっぱりね!」

    どうしてわかったんですか、と聞くと、
    「わたし、今朝皮膚科に行ってきたら、じぶんの顔にできた皮膚炎がカビによるものだって聞いたんです。犬を飼っていると言ったら、たぶん犬からうつったのでしょう、って。」
    Oさんはそう言って、自分の顔にできた皮膚炎をみせてくれた。

    犬や猫の糸状菌症は人にも感染するのである。

    私は、抗真菌成分の入ったシャンプーと塗り薬をお渡しした。
    きちんと治療すれば、治るだろう。
    聞くところによると、マルちゃんはOさんが寝るときいつも枕元にいて、尻尾がちょうど顔に当たるのだそうだ。

    Oさんが帰ってから、ふと考えた。
    まてよ・・。それなら、どうして最初から教えてくれなかったのだろう。
    そうか、試されていたんだ・・。
    だまって診察をうけるなんて、ひとがわるいなあ。

    試験は合格、ですか?



    なめなめ



    一昨日の手術
    猫、避妊手術
    ウエルシュコルギー、根尖周囲膿瘍のため抜歯と歯石除去

    昨日の手術
    シェトランドシープドッグ、歯石除去
    雑種犬、歯石除去




    | 雑談 | 06:16 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
    嫌い?
    0
      Nさんの家は動物病院のすぐそばである。
      Nさんの家の猫のミーちゃんは、慢性腎不全があり、月に一度血液検査をして経過を観察している。

      ミーちゃんは屋外にもでかける猫なので、先週も第3駐車場で座っているところを見かけた。
      私が近寄って行くと、じっとこちらを見ている。
      すぐ近くまで寄って、しゃがんで手をそっと差し出すと、少しにおいを嗅いだ。
      その直後、なんともいえない叫び声を出し、自分の家へと走って行ってしまった。
      「にゃああ!」
      と書くと近いかもしれない。
      走り去る途中に何度も振り返り、同じ声を発して遠ざかっていく。

      私は駐車場にたたずみ、呆然としていた。
      「嫌われている・・」
      ショックだった。

      最初近づいて行ったときは、近所の猫好きのおじさんが来た、という風情だった。
      私の顔をみて、手のにおいを嗅ぎ、採血のときの記憶が一瞬にしてよみがえったのだろう。

      君のしあわせをいつも祈っているのに。ああ!



      | 雑談 | 07:30 | comments(6) | trackbacks(0) | - | - |
      何歳?
      0
        うちの猫のモモは何歳だろう。
        交通事故で運ばれてきたとき、既に大人だった。うちに来てから10年は経っているので、だいぶ「いい歳」に違いない。

        今年の1月に、とても状態が悪くなって、「もう、あと数日だろう」と感傷的なブログを書いたのだが、その後元気を回復し、いまはかなり元気である。
        ここ数年で、一番元気と言っていい。
        慢性腎不全なので、週1回点滴はしているが、それにしても元気すぎる。

        新しく来たチョコと、互角に戦っていたりするのを見ると、改めて疑念が生じる。「こいつは一体何歳なのか?」
        はじめがわからないので、知るすべはない。
        ひょっとしたら100歳かもしれない。死にかけては復活し、いくつもの家庭で飼われながら、うちへたどり着いた、とか。

        先日妻が、
        「一度聴診してみたら?心臓動いてないかも」
        など、おそろしいことを言う。

        まあ、化け猫でもいいから、長生きして欲しいものである。
        動物が化けて出てきたって、私は全然こわくない。



        おきな


        | 雑談 | 06:14 | comments(6) | trackbacks(0) | - | - |
        クーラー記念日
        0
          昨日、我が家にクーラーがついた。
          よくよく考えてみると、私は自分の生涯の中で、はじめて自宅にクーラーを入れたことになる。

          子どもの頃は、そういういいものがなかったので、「夏は暑いもの」だった。大学の時は・・記憶にある限り「暑くて我慢できない」と思ったことはない。木造の隙間だらけの下宿は、意外に暑くないものだ。暑ければ扇風機をつけ、畳で昼寝、である。
          愛知県に就職したときは、アパートが風通りのよい場所(すなわち町はずれ)にあった。アパートの裏側は、遠くに見える山のふもとまで、民家はほとんどなかった。夜はガマガエルが合唱し、窓からホタルが点滅するのが見えた。

          姫路に来てからも、15年間、あまり暑いと思ったことはなくここまできた。
          結局、今年の暑さに負けたわけである。

          はじめて来たクーラーを前に、一句詠む。

          「クーラーは涼しいね」と君が言ったから 8月25日はクーラー記念日
          (俵万智ふう)

          ところが、いざクーラーが入ると、急に寂しい気持ちがこみ上げてきた。
          暑い日々が走馬燈のように頭の中を巡る。
          「もう、暑さとはサヨナラだ」
          ばかばかしいけど、変に感傷的になる。

          昔読んだ少女マンガ(私には姉と妹がいるので、小さい頃、よく読んだのだ)にこんなシーンがあった。
          主人公の女の子が、グランドピアノを買ってもらう。
          家に帰ると、待望のグランドピアノが部屋においてある。
          喜んでいいはずだったが、その子は必死に今まで使っていたアップライトピアノを探すのである。
          新しいピアノが来たので、捨てられたと思ったのだった。
          結局、アップライトピアノは、別の部屋に置いてあった。

          望んでいたものを得たはずなのに、失ったものが急に恋しくなる感じは同じだ、と思った。

          ・・とはいえ、涼しい。



          結局、昨日は夕ご飯の時に1時間入れただけ


          | 雑談 | 06:31 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
          クーラー2
          0
            自宅のクーラーは、昨日K工務店さんがカタログを持ってきてくださり、これから注文しようというところ。

            新聞を見ると、ただ暑いだけの夏ではなく、災害と呼んでもいいような酷暑のようである。
            屋根のある家に住みながら、「ここに居ては、身の危険があるかも」と考えた夏は、今までなかった。

            こういうとき、極端な場面を想像するのは私の悪い癖なのだが・・。
            このまま地球環境が変化していけば、将来「家」というものは、完全に閉じられた空間になり、温度や湿度などを人工的に管理されたものになるのでは、と考える。

            屋外に出るときは、酸素ボンベを携え、防御服を着て行く。
            リフレッシュのためでなく、本当に酸素バーが必要になり、街角では酸素を補給する人を見かけるようになる・・。

            そんな近未来を想像しても、暑さは増すばかり。

            8月○にち。△□新聞。
            「姫路市内のK動物病院の獣医師K(45歳)は、自宅で熱中症になり、意識不明の重体。あと3日でクーラーが入るところだった。」



            ねこもあついか




            | 雑談 | 06:49 | comments(6) | trackbacks(0) | - | - |
            クーラー
            0
              自宅にはクーラーがない、と書いた。
              毎年、本当に暑いのは短期間なので、なんとか乗り越えてきたのだが、今年は今後も厳しい残暑が続くようである。

              昨夜、うだる自宅で暑さに耐えかねて、動物病院の第3診察室にエアコンを入れ、涼む。
              「やっぱり、クーラー買おうか・・。」
              家族会議の結果、自宅のリビングにクーラーを入れることに決定した。

              「自宅で熱中症になってもいけないしね。」
              そう言いながら、何か逃げているような気持ちになる。
              別にクーラーを入れたからって、何かに負けたわけではないし、そんな敗北感を感じる必要はないはずだ。

              一体何と戦ってきたのだろう?

              暑さのピークを過ぎたこの時期に、エアコンを買う人はあまりいないであろう。電気屋さんは、
              「あ、このひとたち、とうとう暑さに我慢できなくなったんだ。」
              と思うだろうか。

              そうだ。この無念な感じは、マラソンの最後の最後で棄権せざるを得ない選手の感情に近いのだ。

              暑さに負けました(敗北宣言)。



              ひるねはきもちいい


              | 雑談 | 06:25 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
              お盆の過ごし方
              0
                お盆休みが来る、というイメージ優先で楽しみにしていたが、よく考えるとスタッフがいないので、すべて自分でしなくてはならない。
                入院動物や緊急の治療、継続している点滴治療などがあるため、粛々と働いている。洗濯もある・・。

                結局昨日は、朝から10件ほどの継続治療や、入院動物のケア、夕方からは帝王切開の後に、椎間板ヘルニアの手術があった。
                手術器具の片づけを終えたのは、夜半過ぎ。それから、入院動物をチェックし、シャワーを浴びて寝ようと思ったが、
                「せっかくの休みだし・・」
                と思って、ワインを飲みながら本を読んでいた。
                たまには、夜更かしもいいか、と少し楽しい気分で寝床にはいって30分後、午前2時半に電話がある。

                その犬は、頸部椎間板ヘルニアで、四肢麻痺を起こしていた。
                手術をするかどうかで、飼い主さんとだいぶ相談した後、いまは応急処置だけして考えてきてもらうことにした。

                朝の4時・・。
                ああ、はやくお盆が終わって、スタッフが帰ってこないかなあ!
                暗がりでつぶやくのだった。



                小学校から治療のため預かっているウサギ
                「なかよしだから、一緒に預かって」とのこと。
                1匹は病気ではない。
                なかよくキャベツを食べる。

                | 雑談 | 17:38 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
                豆腐の角に・・
                0
                  どうでもいいはなしなのだけど。
                  豆腐の角に頭をぶつけて死ね、という表現がある。

                  相手を侮辱するときに使うだろうけど、数ある「ののしり言葉」の中でも、私はこれが好きである。
                  (米国の「アクターズスタジオ」という番組で、有名俳優に「好きな音は?」とか「死ぬとき神様になんて言われたい?」とか決まった質問をするコーナーがある。そのなかに「好きなののしり言葉は?」というのもある。私なら「豆腐に・・」を挙げるだろう。)
                  映画を観ていると、相手をののしる様々な言葉があることがわかる。
                  たいていは汚い表現なので、日本語に翻訳するのに苦労しているようだ。
                  (ここではあえて例を挙げないけれど。)
                  「ピー」という音声で、消されることもある。

                  なぜ好きかというと、まず汚い表現ではない、ということ。
                  死ね、というのは、もちろんきつい言葉ではあるけれど、豆腐をその前に持ってくるのは、なかなかいい。外国の「ののしり言葉」で、食品がでてくるのは見たことがない。でもないか・・。「ナッツ!」とか。

                  もうひとつは、死ねといいながら、どこかやさしさが漂っているからである。「これじゃあ、絶対に死ねない」という物理的な状況が即座にイメージできる。「ホントは死んでほしくないんだよ」というメッセージが含まれている。つまり、相手に逃げ場を作っているのだ。

                  それに、これは究極のユーモアではないだろうか。
                  だって、その状況を想像しただけで、おかしい。
                  まちがいなく、殺気だった雰囲気をゆるめる効果がある。

                  問題点は、少しフレーズが長いので、瞬間的に使いづらいことだろう。
                  怒っているときに、
                  「おまえなんか、とうふのかどにあたまを・・」
                  と言っている途中で「かみそう」である。

                  切れる大人が多いと言われる昨今、ぶちきれるまえに、これを使ってはどうだろう。場の雰囲気がなごむことは、間違いない。

                  ちなみに、類似の言葉に、
                  「うどんで首くくって死ね」
                  がある。これは絶対に無理である。

                  これらの言葉は、外国語に訳すとどうなるのだろうか?





                  あくしゅ?
                  | 雑談 | 06:31 | comments(3) | trackbacks(0) | - | - |
                  雑感
                  0
                    昨日はMRI検査で尼崎の動物病院へ行った。
                    検査技師のTさんや、勤務医のM先生はいつも私のブログを見てくださっている。
                    私が旅行に行ったことを知っているので、旅行の話をしたり動物の病気の話をしたり・・。久しぶりなのに、そんな感じが全然しないのは、ブログで繋がっているからかなあ、と思う。

                    先日、受付の小原に、
                    「旅行中のプレゼントの当選者が来院されたら、本を渡してね」
                    というと、きょとんとしている。
                    「・・忙しくて、先生のブログ読んでいません。」
                    仕事と家事・育児に追われているから、しょうがないだろう。

                    私は(気を取り直し)こう言った。
                    「でも、気をつけないと、なに書かれるかわからないよ」
                    「えー!」
                    ひょっとして、あなたの素行を私がさんざんバラしていること、知らなかった?(笑)

                    時々スタッフにブログで書いたようなことを言い、探りを入れてみると、どうも彼らはこれを読んでいないようである。
                    身近な人なら読んでくれているだろう、と思うのは、自意識過剰?!
                    それとも私が忙しく働かせすぎ・・なのかも。




                    サントリーニ島のロバ

                    | 雑談 | 07:08 | comments(9) | trackbacks(0) | - | - |
                    エアコン
                    0
                      自宅にはエアコンがない。
                      昨日のように暑いと、「今年こそ、エアコン買おう」と一瞬思うが、やっぱり我慢しようとすぐ考え直す。
                      本当に暑くてどうしようもないのは、今から8月のはじめくらいまでだから。

                      猫は暑さに強い。この季節では、さすがに布団の中には入ってこないが、平気でくっついてくる。閉め切った部屋の中で、普通に寝ているのを先日発見し、「やっぱり暑さには強いのだ」という認識を新たにする。

                      あれだけ毛だらけなのに、快適そうに寝ているのを見ると、人間はだてに環境を変えられるので、かえって迷いがでるのかな、とも思う。
                      動物は与えられた環境で暮らすしかない。
                      それを見習えばいいのだ。

                      ・・しかし、暑い。



                      すずしげにねる





                      | 雑談 | 06:27 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |