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はりねずみ通信

兵庫県姫路市にあるかない動物病院。
椎間板ヘルニアの治療であるPLDDや腹腔鏡手術などの低侵襲治療に力を入れています。
パフィン
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    シェットランド島で撮影したパフィンの画像を編集し、YouTubeに載せてみました。
    ご覧下さい!

    https://www.youtube.com/watch?v=CpiYTa5o1Tk
    | 生命・科学 | 13:10 | comments(19) | trackbacks(0) | - | - |
    オリンピック
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       すばらしい運動選手の動きを、よく動物に例える。
      カモシカのような、とか、チーターのような、とか。
      でも、よく考えると動物のそういった姿と人間の競技は、意味合いが全くちがう。

      動物は食事を得るために、ある意味しかたなく行っている。
      それに反し、人間は余暇というか、プラスアルファーの時間で、あのすばらしい技を披露しているのである。

      野生の動物は、そんな暇はないので、わざわざ練習したり、体力をつけるために走り込んだりはしない。
      私は、最も動物に近い競技はレスリングだと思っているが、レスリングにしても人間の潜在的な動きを磨き上げたスポーツである。

      人間が圧倒的に他の動物と異なるのは、大脳皮質のボリュームだという。
      そのおかげで、遊びやスポーツなどを楽しむことができる。つまり、余力がある。

      なぜこれほど大脳皮質を大きくできたのか。
      脳は実は大量のエネルギーを必要とする臓器だ。進化の過程で、脳を大きくするには栄養面の問題があった。消化の悪い生の食事を食べていると、エネルギー供給がまにあわない。

      そこで、人間は食物を加熱して食べることを思いついた。
      加熱した食べ物は、簡単に口のなかで咀嚼でき、消化もいい。そうして大量のエネルギーを短時間に取ることができるようになり、大脳皮質のエネルギー供給を果たし、余暇の時間を得たのである。
      つまり、料理をすることが、人間を人間たらしめた理由だと、ある脳科学者が語っていた。


      そう考えると、食べることや料理をすることに特別な感慨がわくし、オリンピックを観ていても、より感動が高まるというもの。
      人間ってすばらしい。


      あくびのしゅんかん

      | 生命・科学 | 05:40 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
      身体のふしぎ
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         踏み台昇降をしながら、簡単な暗算をすると認知症の予防になる。
        神経細胞の連結に、運動が関わっているそうである。これは最新の知見。

        私は動物の椎間板ヘルニアや関節疾患の治療をすることが多いので、神経と筋肉などに興味を持っているが、まだまだわかっていないことがたくさんある。

        膝の前十字靱帯の中に、圧センサーがあるなど、つい最近までは認識されていなかった。
        関節は蝶つがいのような機械的な組織ではなく、靱帯はただの紐ではない。それだけで「器官」と呼べるほど、繊細なものだ。

        脂肪は油、腸は栄養の吸収場所・・。そのような単純な認識が大きく変遷してゆくだろう。


        オリンピック選手を見ると、身体のすばらしさに驚く。
        生命が完全に解明できる日は、永遠に来ないだろう。汲めど尽きない泉、である。


        うっとり
        | 生命・科学 | 06:34 | comments(6) | trackbacks(0) | - | - |
        ノーベル賞
        0
          京都大学の山中伸弥教授が、ノーベル賞を受賞した。
          このニュースには、ちょっと興奮した。

          医学には基礎医学と臨床医学がある。
          山中教授はもともと臨床医学を志していたという。自分自身が大学のラグビー部で何回も骨折したため、骨折を治す整形外科医にあこがれたそうだ。
          ところが大学を卒業し、研修医になって実際の手術に携わるようになると、手術がうまくできず、臨床には向いていない、と感じた。
          そのころに、全身の関節が変形するリウマチの患者さんに出会い、医学の基礎研究を行えば多くの患者さんが救われるとの思いから、基礎研究の分野に進んだそうである。

          今までもニュースでiPS細胞の研究成果などが報道されてきたが、病気に苦しむ人のために研究を行っているという一貫した姿勢がわかる。
          今回の受賞のインタビューでも、
          「さらに研究を続け、一日でも早く医学に応用していかなければならないという気持ちでいっぱいだ」
          と語っておられた。

          志を高く持って、それに向かって進んでいく。
          そういうことに、あこがれる。

          以下は2011年7月12日に書いたはりねずみ通信の記事「待っていてください」。
          ほかにも、2008年8月8日「各論」、2012年5月24日「サンリオの戦略」に山中教授の関連記事がある。はりねずみ通信のなかの「検索」で、「山中」で検索すると読める。
          まあ、ファンですね。






          「待っていてください」2011年7月12日

          今朝の新聞で、京都大学の山中伸弥教授が開発したiPS細胞の特許が欧州で成立した、という記事があった。

          再生医療の分野は特許争いが激しく、米国と日本でしのぎを削っている。
          iPS細胞の技術を用い、さまざまな組織、たとえば脊髄や肺組織を患者自身の細胞から再生できる。
          拒絶反応がないため、安全な臓器移植が可能になるのだ。

          山中教授は、インタビューに対しこう答えている。
          「特許が少数企業に独占されると開発が遅れるため、公的機関として開発に力を入れてきた。実用化の課題を克服していくので、患者も希望を持って待ち続けてもらいたい。」

          特許取得は、利権に絡む事柄である。
          ある企業がその権利を独占すると、巨万の富を築くことができる。
          高い特許料を支払わないと、その技術を利用できないのであれば、普及は大幅に遅れてしまう。
          山中教授らは特許料を実費程度に抑え、研究機関に提供しているという。

          「希望を持って待ち続けて下さい。」
          そういうことが言えるのは、この研究に賭ける意気込みや自信の表れであるし、なにより患者さんのために、というぶれない立ち位置があるからであろう。

          じーんとなった。



          だっこちゃん


          | 生命・科学 | 05:22 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
          獲得形質は遺伝する?
          0
             新聞を読んでいたら、驚くべき記事が載っていた。
            「親が受けたストレスが、子供に遺伝するメカニズムが解明された。」
            というものである。

            理化学研究所の実験によれば、ショウジョウバエに熱ストレスを2代にかけて与えると、それが後の代まで影響する、というのである。
            すなわち何代にもわたってストレスを与えると、ストレスの影響がなくなっても、その影響が何世代も受け継がれていく、ということだ。
            思い出すのは、虐待を受けて育った人は、親になっても子供に虐待をすることがあるという事実である。

            この研究で非常に重要な点は、それがDNAを介していない、ということである。

            私は学校の教育で、「生き物は遺伝子(DNA)の情報に基づき、すべての形質が伝わる」と学んだ。
            たとえば、キリンの首が長いのは、キリンが高いところの植物を食べたいと「思った」から、長くなったわけではない。「長い首のキリンと短い首のキリンの生存競争で、長い首が生き残った」と考えるように教えられた。
            すべての生き物は長い年月のうちに、環境に適さないものが淘汰されて、進化してきた。DNAから外れる遺伝形態は「ない」はずである。獲得形質は遺伝しない、と生物の先生はしつこいぐらいに教えた。

            それが「ある」というのだ。そのメカニズムはなにか、今後の研究が待たれるという。


            この研究は、「虐待が世代を超えて伝わる」という負の側面から考えるのもひとつの考え方だが、私はこう思った。

            朝焼けを見る。
            ほとんどすべての人間は、それを美しいと思う。
            山際に見える橙色、朱色・・、さまざまな色が雲に反射し、息をのむようなグラデーションを見せる。
            私はよく思った。
            「どんな人でもこれを美しいと思うのは、遺伝学で説明できるのだろうか。」
            そういうことを美しいと思うことが、生存に有利に働くことはないだろう。

            こういう説明は可能ではないか。
            DNA以外に世代を超えて受け継がれる仕組みがあるのなら、先祖が暗い夜を越えて朝日を見たときに感じた安堵が、私たちにも引き継がれている。
            だから、こんなに朝焼けが美しいのだ、と。





            プレゼントの締め切りは、本日までです!
            まだ、大丈夫なので、ふるってご応募ください。
            詳しくは8月21日の記事をご覧下さい。





            | 生命・科学 | 05:47 | comments(6) | trackbacks(0) | - | - |
            待っていて下さい
            0
               今朝の新聞で、京都大学の山中伸弥教授が開発したiPS細胞の特許が欧州で成立した、という記事があった。

              再生医療の分野は特許争いが激しく、米国と日本でしのぎを削っている。
              iPS細胞の技術を用い、さまざまな組織、たとえば脊髄や肺組織を患者自身の細胞から再生できる。
              拒絶反応がないため、安全な臓器移植が可能になるのだ。

              山中教授は、インタビューに対しこう答えている。
              「特許が少数企業に独占されると開発が遅れるため、公的機関として開発に力を入れてきた。実用化の課題を克服していくので、患者も希望を持って待ち続けてもらいたい。」

              特許取得は、利権に絡む事柄である。
              ある企業がその権利を独占すると、巨万の富を築くことができる。
              高い特許料を支払わないと、その技術を利用できないのであれば、普及は大幅に遅れてしまう。
              山中教授らは特許料を実費程度に抑え、研究機関に提供しているという。

              「希望を持って待ち続けて下さい。」
              そういうことが言えるのは、この研究に賭ける意気込みや自信の表れであるし、なにより患者さんのために、というぶれない立ち位置があるからであろう。

              じーんとなった。

              あついけどいっしょ


              | 生命・科学 | 06:34 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              2次元と3次元
              0
                テレビを地デジ対応にしなければならないらしい。
                テレビの下側に、お早めの対応を、と繰り返し出てくるので、どうもせかされている気持ちになり、電気店にいく。テレビは現在あるブラウン管のもので満足しているので、できれば変えたくないのである。
                だから、ぐずぐずしている。

                ずらりと並んでいるテレビを見ていると、めまいがする。
                「リモコンがわかりやすくて、あまり大きくないものを。画質はほどほどで。」
                などというと、店員さんは少し困った顔をする。
                「小さなタイプは、売れ筋じゃないんで、種類が少ないですよ。」
                見てみると、確かにそうである。
                それに、どのテレビも画質が向上していて、はっきりくっきり、だ。
                デザインも、どれも同じに見える。

                これだけたくさんのテレビがあるのに、気に入った一台が見つからない。
                家庭で見るテレビに、実際そんなに高画質が必要なのだろうか。



                私は普段から行っている手術の多くは、モニターを通して対象物を見ている。
                そのためのトレーニングを行ってきたので、脳の中で平面のものが立体に見えるようになっている。

                たとえば、椎間板ヘルニアのPLDD(経皮的レーザー椎間板除圧術)では、Cアームというレントゲン装置を使い、動物のからだを上下と横の2方向撮影して、刺す針が椎間板中央にあるか確認する。
                ちょうど大福餅の中に小豆をひとつ入れておき、外から針で突くことを想像するとよい。

                また、腹腔鏡手術は30センチくらいの長さの器具を使い、カメラで画像をモニターに映し、それを見ながら行う手技である。実際の臓器は、肉眼で見ているわけではない。

                2次元と3次元の関係を普段からよく考えていると、高画質のテレビや3Dテレビはあまり必要ではないのでは、と思ってしまう。
                人間の脳は、そのあたりは補ってくれると思うのだ。


                でも、買い換えなければならないし・・。悩ましい。



                なかよくねてね








                | 生命・科学 | 06:17 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
                食中毒
                0
                  テレビで「食中毒をいかに防ぐか」という番組をやっていた。

                  まな板やスポンジにカンピロバクターという細菌が付着し、食中毒の原因になっているという。
                  鶏肉などを調理する際、扱いを間違うと感染をおこすので、実例を元に対処法を指南していた。


                  病原菌が感染する、いわいる伝染病と、食中毒はどう違うか?

                  伝染病は非常に少量のウイルスや細菌が、体内で増殖し病気を引き起こす。
                  これに対し、食中毒は通常、食品などの中で細菌が増殖し、相当数の菌を口から摂取してはじめて病気がはじまる。

                  食品の中で菌が増殖したとき、菌の毒素が放出されるが、加熱によっても失活しない「毒」もあるので、注意が必要だ。菌が死んでも、毒が残っていることがある。「加熱すれば、すべて大丈夫」というわけではない。

                  だから、食中毒の対策は、「食品の中で菌を増殖させない」ことがポイントである。
                  具体的には、食品を室温で長時間放置しない、まな板やスポンジはいつも乾燥した状態にする、などである。


                  番組で取り上げられたカンピロバクターは、動物の腸などに存在するありふれた菌である。普通の食中毒菌と違い、体内で増殖する性質はあるが、「伝染病」ではない。

                  ところが、番組ではこの菌が非常に「悪玉」で、食品や手指、スポンジなどにうようよ棲息しているようなイメージで取り上げられていた。
                  さらに、スポンジや台拭きの消毒のため、抗菌効果のある食器洗剤を具体的な商品名がわかるように紹介し、その洗剤をスポンジや台拭きに「たっぷり染みこませて」消毒しましょう、と言っている。

                  菌の繁殖を防ぐのは、洗浄と乾燥で十分だと思う。

                  どう見ても、スポンサーが「この商品を使いましょう」と宣伝しているとしか思えず、公共の放送をこんなふうにつかっていいのかなあ、と素朴な疑問が生じたのだった。

                  動物や人間のからだには、正常細菌がいる。
                  腸の中や、皮膚には常在菌が存在して、体を守っている。
                  地球環境にもさまざまな菌が活躍しているが、べつに悪いことをしているわけではない。
                  抗菌効果のある物質を過剰に使用すると、このような菌にまで影響をおよぼすことがあるだろう。

                  メディアが取り上げ、一斉にこのような商品が使われると思うと、ちょっと心配だ。




                  たま








                  | 生命・科学 | 06:00 | comments(3) | trackbacks(0) | - | - |
                  タッピングタッチ
                  0
                    先日の動物を使った健康法、試されただろうか?
                    あれはちょっとジョークなのだけど、実際は「タッピングタッチ」という手技で、癒しの効果が証明されている。

                    方法は、二人一組になり、一人がもう一人の背中を一秒間に一回くらいのテンポで、トントンと軽くタッチするというものだ。

                    実験ではタッピングタッチをすると、脳内のセロトニン濃度が上がるとのこと。
                    すなわち、その人を癒す効果がある。

                    おもしろいのは、タッチする人のほうも、同じようにセロトニン濃度が上がるそうだ。

                    タッピングタッチで、お互いが癒されるのである。

                    人を癒すことで、自分も癒される。
                    人間には本質的にそのような能力が備わっているのであろう。

                    私は日々、それを実感している。
                    元気のみなもとは、動物と患者さんを癒すこと、である。


                    どこでくつろぐ

                    | 生命・科学 | 06:42 | comments(5) | trackbacks(0) | - | - |
                    なぜ病気を与えるのか
                    0
                      先日4月20日に書いたMさん(面会の時に私の顔を見て泣き出した・・)から電話があった。テリーの具合が、なにかおかしいとのことである。

                      4月のはじめに椎間板ヘルニアでPLDDを行った後、経過もよく元気だったので、
                      「たいしたことはないだろう」
                      と思っていた。

                      ところが、一昨日来院して身体検査をすると、元気がなく、白目の部分がやや黄色い。黄疸が出ているのだ。
                      血液検査をすると、白血球が10万以上、肝酵素値も非常に高かった。
                      詳しく調べると、リンパ腫のグレード5で、癌細胞が骨髄にまで進行している状態であった。

                      Mさんと話し合い、化学療法(抗癌剤)を昨日から開始していて、今朝はやや落ち着いている。リンパ腫のグレード5は、コントロールすることがとても難しい状態なので、ここ数日間、集中的な管理が必要であろう。


                      Mさんは心配で泣いているし、わたしも
                      「どうして」
                      と思う。
                      やっと元気になって喜び合ったばかりなのに。


                      神様は生き物を創られたけど、ひとつだけ失敗があったと思う。
                      「動物に病気を与えたこと」
                      である。
                      何の罪もない動物が病気になったり、飼い主さんをそのために苦しめることに抗議したい。昨日はずっとそんなことを考えていた。


                      でも、深く考えてみると「病気にならない」ことのほうが、不思議であるとも言える。

                      動物のからだは、毎日新しい細胞に入れ替わっている。
                      もとの状態を保つため、遺伝子が細胞を複製しているのである。

                      そのときに非常に低い確率で間違いがおこることがある。間違ってできた細胞は死滅することもあるが、次々と細胞を複製し続ける細胞が生まれることがある。それが癌細胞である。

                      動物のからだでは、毎日このような癌細胞の「芽」ができていると言われている。それでもすべての動物が癌にならないのは、免疫の細胞が「芽」を摘んでくれるからである。


                      心臓が止まってしまったら、動物の体は数日のうちに腐ってしまう。
                      そうならないように、毎日すごい勢いでからだの細胞は入れ替わっている。

                      ひとは1ヶ月前の自分と今の自分は同じだと思っているが、体を構成する物質は大きく変化しているのである。
                      そのなかで、間違いを修復しながら平衡を保っているのが「いきもの」なのだ。

                      病気にならずに、生命を維持している。そのことのほうが、奇跡であると言えるのではないか。


                      生命の精巧な仕組みに対し、医療が用いることのできる「武器」は少ないし、幼稚であると思う。生き物のことを知れば知るほど、そのことがよくわかる。本当は、そうでないと言いたいが・・。


                      自分ができることは、その中でベストを尽くすということであろう。
                      Mさんの安心した表情を見たいと思う。





                      はくいのうえでねないこと









                      | 生命・科学 | 07:33 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |