2014.12.15 Monday
海外に関心のない男子
日本の若い人、特に男子は、海外への関心が低くなっている、という新聞記事を見た。
同世代の女性に比べ、海外へいく人の数が約半数なのだそうだ。
理由を聞くと、
「日本のほうが、居心地がいい」
という答えが返ってくるとのこと。仲のよい友人達と、居酒屋で過ごすのがいい。情報はネットでも調べられるし、海外はテロや感染症などのリスクも高いから・・、という意見。
私はこの記事を読んで、「若者は情けない」とは思わなかった。
男性が居心地のよさに安住する傾向は、ずっと以前からあった。いわば、予想される結果である。
戦後の高度成長期以降、男性は社会に出てお金を稼げばそれでいい、という風潮ができた。
その時失ったのは、生活感のようなもの、である。
食事を作ったり、掃除をしたり。家事全般を女性に任せ、ひたすら働いたのだ。
それが、今の日本を築いた、といっていいので、悪いと言うわけではない。ただ、男性の衣食住に関する関心が薄れた、というのは事実であろう。
「男子」は、同じ流れを汲み、社会に出て出世することが目標になる。勉強して、いい会社に入り、よいポストに就けばいい。そう教えられてきたので、勉強さえできれば、あとは免除してもらえた。
仕事していれば、勉強していれば・・。あとは安穏としていればいい。
居心地のよさに身を任せ、身の回りのことに関心を抱かなくなる。そういった傾向は、いまにはじまったものではない。
食べ物や生活全般への関心が低いと、海外への関心も低くなるだろう。
なぜなら、
「異国の人はいったい何を食べているのだろう」
「どんな生活習慣があるのか」
という興味が、海外へ行くきっかけになるからである。
・・これは男性への批判として書いているものではなく、私自身への戒めと読んでもらいたい。
生活感を失わないようにしよう、と思っているのだ。
とりあえずなかよく